韓国代表がアジアサッカー連盟（ＡＦＣ）アジアカップ決勝進出をかけてヨルダン代表と２週ぶりに「リターンマッチ」をする。ヨルダンに勝利すれば６４年ぶりアジアカップ優勝に挑戦できる。

ユルゲン・クリンスマン監督（ドイツ）が率いる韓国代表は７日午前０時（日本時間）、アフメド・ビン・アリ・スタジアムで行われる準決勝でヨルダンと対戦する。勝利したチームは、開催国でディフェンディングチャンピオンのカタールと「中東の強豪」イランの準決勝の勝者と優勝を争う。

韓国はヨルダンとの歴代対戦成績で３勝３分けと敗れたことがない。国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）ランキングも韓国が２３位と、ヨルダンの８７位を大きく上回る。ヨルダンはアジアカップ４強入りが今回初めてだが、韓国は優勝２回、準優勝４回だ。サッカーデータ分析会社オプタは韓国がヨルダンに勝利する確率を６９．６％と分析した。

しかし今回の対戦は勝利だけでは十分でない。早い時間に勝負を決めて延長戦なく試合を負えなければいけない。韓国代表はトーナメントで２試合連続１２０分間の激戦をした。サウジアラビアとの１６強戦とオーストラリアと８強戦では共に韓国は先に失点し、後半の追加時間に１－１の同点に追いついた後、ＰＫ戦と延長戦で勝利した。死んだようでも最後にゴールを決めて生き返る韓国代表をファンは「ゾンビサッカー」と呼んでいる。

韓国が優勝トロフィーを掲げるためには体力を回復することが重要だ。韓国が決勝に進出する場合に対戦するイランまたはカタールは共に難しい相手だ。イランは球際に強く直線的なサッカーをする。カタールはスピードのある選手が多い。どのチームと対戦するとしても延長戦にもつれる可能性があり、これを戦い抜く体力が要求される。

決勝戦まで眺めている韓国代表は準決勝で体力を温存しながら勝利をつかむ方法を考えている。クリンスマン監督は「韓国のサッカーファンが待っているアジアカップのトロフィーを必ず韓国に持ち帰りたい。最後の日までドーハに残ることを望み、そうなるように準備する」とし「次の試合は１２０分でなく９０分で終わらせたい」と覚悟を表した。