【時論】3つの通商リスクを突破する「新戦略」が必要だ=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.01.23 15:19
3つ目、気候変動への対応を名分とする貿易障壁リスクだ。昨年は予告編が公開されたとすれば今年は本編が上映されるだろう。気候変動対応策が産業政策およびサプライチェーン再編と結びつきながら保護主義的な性格の貿易障壁として拡散している。2022年に米国が「インフレ抑制法(IRA)」を導入して以降、昨年フランスは「緑色産業法」を導入し、欧州連合(EU)は「炭素国境調整メカニズム(CBAM)」を施行した。
中国が太陽光・電気自動車分野ですでにサプライチェーン全般を掌握した状況で、先進国の環境政策は複合的な性格を帯びるしかない。特に地球村選挙の年には気候危機緩和につながりながら、自国産業の育成、中国産を排除したサプライチェーン再編はもちろん、選挙で得票に有利な「一石四鳥」の環境貿易障壁がさらに拡大する見込みだ。その時、韓国産製品はどこにあるだろうか。