女優キム・スミさんが自分が持分を保有している食品会社ナパルコッＦ＆Ｂから業務上横領の疑いなどで訴えられた。ナパルコッＦ＆Ｂはキムチとケジャンなど加工食品を流通・販売する会社だ。

２２日、警察によると、ソウル龍山（ヨンサン）警察署は、キム・スミさんと息子であるナパルコッＦ＆Ｂ取締役のチョン・ミョンホ氏が会社と１０年間独占契約した「キム・スミ」ブランドの商標権を他人に無断で渡したという内容の告訴状を受け付けた。

ナパルコッＦ＆Ｂは告訴状でキムさんとチョン氏が２０１９～２０２０年約１０回にわたりナパルコッＣＮＭ（映画）、ナパルコッメディア（マネジメント）などチョン氏が運営する会社に無断で「キム・スミ」ブランドを販売し、約５億６５００万ウォン（約６２５５万円）の利益と事業持分を得たと主張した。

また、チョン氏がナパルコッＦ＆Ｂの代表取締役として在職していた当時、会社資金の入出金を引き受け、計６億２３００万ウォン程度を横領した疑いがあると話した。

この中には「チョン・ミョンホ仮支給金」と会計処理をして無断で金を引き出した疑い（約１億１９８万ウォン）、「先生宅キムジャン」と「先生宅の鍮器（真鍮製の食器）セット」などで会計処理し、支給義務のない金額を代わりに支給した疑い（約１億６９００万ウォン）、短期貸与金名目横領（約３億６７０万ウォン）、虚偽用役代金支給（約４５２９万ウォン）などが含まれた。

ナパルコッＦ＆Ｂは、キムさんも個人税金を納付する資金が不足すると、会社の銀行口座から任意に３億ウォンを引き出して横領したと主張した。

これを受け、ナパルコッＦ＆Ｂ関係者は「チョン氏が女優ソ・ヒョリムと結婚した当時、住宅の保証金や家賃、高価なプレゼントをはじめとするキムさんのホームショッピング出演コーデ費や交通費なども会社の資金で処理した」として「個人用途でお金がたくさん漏れ、会社の財政が厳しくなった」と主張したと韓国メディア「ザ・ファクト」は伝えた。

チョン氏はナパルコッＦ＆Ｂが設立された２０１８年から社内取締役を務め、２０２１年３月から代表取締役として在職した。昨年１１月、理事会の決定で解任された後、現在社内取締役の身分だ。その後、会社側とキム・スミさん母子間の対立が深まったという。

現在、ハワイに滞在しているチョン氏はザ・ファクトに「告訴内容をまだ届いておらず状況を正確に知らないが、昨年から会社内部の葛藤があるのは事実」として「会社側が私と母親を告訴したというのは理屈に合わない」と話した。

また「会社は私を告訴した現在の代表取締役の致命的な誤りが明るみに出て困難に直面し、私が先に相手側に横領詐欺と私文書偽造など２件で告訴を行っている状態」と明らかにした。

ソ・ヒョリムの所属事務所ＩＮＵＲＥエンターテインメント関係者は「家族内のことなので慎重な態度を取っている。夫のチョンさんの法務法人から近いうちに立場を伝える」と話した。ソ・ヒョリムは２０１９年にチョン氏と結婚し、娘を出産した。姑のキムさんと一緒に各種バラエティ番組にも一緒に出演した。