【コラム】韓国総選挙と米大統領選を狙った北朝鮮の「挑発計算」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.01.02 16:01
4つ星将軍の2人の予備役陸軍大将の経験と直観を聞いてみた。イ・ホンギ元第3軍司令官(陸軍士官学校第33期)は「北は核能力の高度化方向に合わせて、韓日米に影響を与える行動を続けていくようだ」という見方を示した。偵察衛星の追加打ち上げは常数であり、原子力潜水艦開発の加速化、7回目の核実験などを戦略的挑発類型に挙げた。
イ元司令官は「北が9・19軍事合意を全面破棄して以降、DMZに戦闘力を引き続き投入中であり、北方限界線(NLL)よりもDMZで局地挑発する可能性が高い」と予想した。特にイスラエルを攻撃したハマスのように、開城(ケソン)工業団地入居企業のパラグライダーを利用したり、無人機を通じた奇襲浸透の可能性にも言及した。また「北の挑発様相別に対応するために前方部隊別に用意した実動訓練(FTX)が文在寅(ムン・ジェイン)政権当時に大きく萎縮したが、北の挑発が強く懸念されるだけに迅速な対応が可能になるよう急いで対応態勢を復元しなければいけない」と注文した。