俳優の故イ・ソンギュンさん（４８）が本日（２９日）永眠に入る。午後１２時、ソウル鍾路区（チョンノグ）のソウル大学病院葬儀式場１号室で非公開で出棺が執り行われる。水原市内の施設で火葬されて京畿道広州（キョンギド・クァンジュ）サムソンエリシウムに安置される予定だ。喪主は妻チョン・ヘジンさん（４７）。入棺は前日午前１１時に行われた。

今年１０月薬物使用疑惑が浮上してから警察の取り調べを受けてきたイさんは２７日午前、ソウルのある公園付近に駐車していた車両の中から遺体で見つかった。イさんは前日夜に家を出ながら「仕方ない」「これしか方法がないようだ」という内容のメモを残した。

国立科学捜査研究院の精密検査でどれも薬物陰性判定を受けたイさんは２３日までに行われた３回の警察取り調べで、容疑関連の証拠はソウル江南（カンナム）風俗店室長Ａ（２９）の供述だけだとして一貫して容疑を否認してきた。

出棺前日、所属事務所のＨＯＤＵ＆Ｕエンターテインメントは「出棺を含めてこれ以降すべての葬儀日程は非公開で進める予定」としながら「心の中だけで哀悼するよう丁重にお願いしたい」と要請した。引き続き「一部メディアが故人の自宅や所属事務所の事務室、葬儀式場まで奇襲的に訪問するなど苦痛が非常に大きい。ユーチューバーが昼夜関係なくやってきて騒ぎを引き起こすなど耐えがたいほど残酷な状況が起きている」とし「遺族や同僚、知人の皆さんが故人の最後の道を心置きなく哀悼し、追悼できるように助けることを改めて丁重にお願いする」とコメントした。

韓国芸術総合学校演劇院演技科１期のイ・ソンギュンさんは、１９９９年に音楽ユニットＢｉｊｏｕ（ビジュー）のミュージックビデオ（ＭＶ）『大丈夫（Ｉｔ’ｓ　ｏｋａｙ）』で芸能界に入った。ミュージカル『ロッキー・ホラー・ショー』（２００１）で演技デビュー、ＭＢＣ（文化放送）シチュエーションコメディ『恋人たち』（２００１）でテレビに進出した後、ＭＢＣ医学ドラマ『白い巨塔』（２００７）、特有の低音ボイスを流行らせたＭＢＣロマンス『コーヒープリンス１号店』（２００７）、『パスタ～恋が出来るまで～』（２０１０）など、数多くのヒットドラマに出演した。

特に歌手で女優のＩＵ（アイユー）と共演したｔｖＮドラマ『マイ・ディア・ミスター～私のおじさん～』（２０１８）は海外でも大きな人気を博した。翌年にはポン・ジュノ監督の映画『パラサイト　半地下の家族』がカンヌ国際映画祭や米国アカデミー授賞式で最高賞を獲得してワールドスターの仲間入りを果たしていた。

一方、イさんを脅迫して数千万ウォンを恐喝した容疑が持たれているＰ（２８）は前日拘束された。