ノーベル経済学賞夫婦、生産可能人口減少危機の韓国…移民・出産積極的に奨励しなくては(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2023.12.24 10:43
「貧しい人々に無条件で現金を支援すれば存分に使うだろう」「移住労働者を受け入れるのは国民に経済的損害を与えるだろう」。この数十年間に多くの市民と経済学者はこうした質問に首を縦に振ってきた。数回の研究結果を通じてそうではないということが立証されたのに一度定着した固定観念は簡単に変わらなかった。
20年にわたりケニアやインドなどでベーシックインカム、教育、医療サービスなどを研究してきたマサチューセッツ工科大学のアビジット・バナジー教授とエスター・デュフロ教授はこうした通念に反旗を翻した。医学的実験法である無作為統制実験法を開発経済学に導入しベーシックインカム支給が労働意欲をむしろ高め、移住のハードルを下げ移民者を受け入れる方が得をするという研究結果を発表した。社会政策に画期的アイデアを提示した2人の教授は2019年に貧困退治に寄与した功績を認められノーベル経済学賞を贈られた。韓国では著書『絶望を希望に変える経済学』で名前を知られた。