趙承煥韓国海洋水産部長官「汚染水対応、科学信頼してくれた国民に感謝」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.12.05 17:52
韓国海洋水産部は今年、年間を通じて話題の中心に立っていた。日本の福島原発汚染水放流をめぐりあらゆる情報と主張が混在する中で、海洋水産部は科学的データをベースにバランスをしっかり取ったとの評価を受ける。尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権最初の海洋水産部長官として慌ただしく海洋・水産政策を牽引してきた趙承煥(チョ・スンファン)長官は、1年半を超える任期を終え退任を迎えることになった。
趙長官は4日に中央日報と行ったインタビューで、「今年最もやりがいがあった政策は福島原発汚染水放流に対応して韓国の海と水産物を安全に管理したこと」と明らかにした。8月に日本の東京電力の原発汚染水放流を前後して韓国国内で水産物の安全に対する不安感が広がった。水産物消費が急減し水産市場と漁民の被害が幾何級数的に大きくなるという懸念も多かった。だが放流前後11週間を比較するとソウルの鷺梁津(ノリャンジン)水産市場の小売店の売上額はむしろ63.5%増加するなど、まだ具体的な影響は現れていない。現在3回目の放流まで実施されたが、トリチウム濃度などはいずれも基準をクリアしている状態だ。