「30センチ識別」不可の軍衛星打ち上げても無用…宇宙航空庁が急がれる理由=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.12.05 14:25
2日、韓国軍の独自の4・25軍事偵察衛星1号機(EO/IR)打ち上げに成功した。まだ4機の後続打ち上げが残っているが、今回の打ち上げ成功は韓国軍の独自監視能力と対応態勢を一段階高めるきっかけになると評価できる。1978年の韓米連合軍司令部創設以降、米軍に依存してきた軍事偵察衛星情報(映像情報)をようやく韓国軍が独自で運用できるようになったからだ。
ここで「独自の軍事偵察衛星運用」とは、我々が設計して製作した軍事偵察衛星を宇宙に打ち上げ、脅威が予想される敵の活動(標的)を望む時間に望む場所で撮影する計画を自ら樹立して任務を指示できるという権利的な意味だ。一般的に軍事衛星の運用は衛星に撮影任務を指示する計画および任務指示段階(第1段階)、衛星が撮影して地上の受信所に伝送した衛星写真を映像専門判読官が判読する段階(第2段階)、そして判読した衛星写真を他の情報・諜報と融合して分析する情報融合段階(第3段階)をたどる。ところが韓国軍は独自の軍事衛星がなく、米軍から映像情報の支援を受けていたため、第1段階を全く経験できなかった。