【中央時評】外国人ホームヘルパー、「韓国式モデル」を探そう
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.12.05 12:00
1カ月に3~4回は必ず会う知り合いの女性がいる。香港で30年以上暮らし、帰国して2年ほど過ぎた。いつも暖かい微笑で励ましてくれたりする。食事をともにしたある日、今年春に趙廷訓(チョ・ジョンフン)議員が法案を発議した「外国人ホームヘルパー制度」が話題に上がった。彼女は香港で一緒に暮らしていた元看護士のヘルパーに関する経験談を話した。家族のように彼女の子どもたちを見守り、いまでも安否を気にかけてくれるという。当時の月給は香港の最低賃金より低かったが、フィリピンの専門医水準だと言いながら熱心に仕事をしたという。子どもは全員カナダに留学させ、いまは数百エーカーのトウモロコシ農場を運営しているという。
彼女は法案に賛成した。「近隣国の国民ともひとつの家族になることができ、韓国の国民も生活の質が高まる制度」と話す。少子化と高齢化による労働力枯渇も恵みの雨のように解消するだろうという話には興味がわいた。韓国の少子化は男女の賃金格差も一因だ。女性の10人に4人が結婚や出産と養育によるキャリア中断を体験しており、これは賃金に少なくない格差を招く。育児休職もよくみれば収入が半分になる。MZ世代の女性が子どもの代わりに仕事を選択する理由だ。「女性が就職と出産に負担を感じず、キャリア中断を心配する必要のない対策、専業主婦も子どもの教育に十分な時間を割ける制度」という主張に関心が傾くほかない。