【社説】第2の「尿素水大乱」起きないよう供給網多角化の速度上げなくては
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.12.05 10:30
世界的供給網不安が尋常でない。中国の関税当局が最近韓国への尿素輸出通関を突然保留し韓国を緊張させた。トラックが止まり産業の血管である物流網まで揺らいだ2021年の「尿素水大乱」が再発するのではないかとの懸念が出てきた。きのう産業通商資源部は中国の尿素通関保留について、政治的背景はなく中国内部の需給が原因だと説明した。政治的背景がないからと安心できることではない。2年前の尿素水大乱も尿素の原料である石炭不足と尿素在庫減少にともなう中国の輸出規制から始まった。
尿素水問題で苦労したが中国への依存度は特に変わらなかった。2021年に尿素輸入額の71%を占めた中国産は取引先多角化努力で昨年は67%まで落ちたが今年に入り再び91%まで上がった。ベトナムなど他の尿素生産国より近い中国から輸入する方が安かった。国内に尿素水在庫3カ月分を確保したとしても通関保留がいつまで続くかわからない。