【コラム】「9・19合意」破棄した北朝鮮、狙いは「来年の韓国総選挙介入」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.11.30 16:08
9・19南北軍事合意(軍事合意)が5年で事実上破棄された。韓国政府が北朝鮮の軍事偵察衛星打ち上げに対して22日、軍事合意のうち「飛行禁止区域設定」(第1条第3項)の効力を停止すると、北朝鮮は23日、軍事合意の完全無効化を発表した。北朝鮮はその直後、軍事合意に基づいて破壊・撤収した非武装地帯(DMZ)内のGP(監視哨所)に兵力と重火器を再投入し、、西海(ソヘ、黄海)海岸砲陣地の砲門の開放を増やし、板門店(パンムンジョム)共同警備区域(JSA)の北側警備人員を拳銃で武装した。
これに対し韓国政府は軍事合意を全面的には破棄せず、ひとまず「北の動向を注視しながら、相応の措置を取っていく」(チョン・ハギュ国防部報道官)という立場だ。しかし北朝鮮は最前方地域での軍事訓練再開など軍事合意のほとんどすべての条項を破る可能性が高い。結局、9・19軍事合意に対する「死亡宣告」は時間の問題だ。