【社説】「開き直り」北朝鮮の高まりつつある緊張、それに応じた対応はやむを得ない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.11.28 11:36
21日に軍事偵察衛星の打ち上げを強行した北朝鮮が最近、最前線地域で軍事的緊張を高めている。軍当局が昨日公開した写真によると、北朝鮮軍は9・19南北軍事合意によって撤収した非武装地帯(DMZ)内の最前線監視哨所(GP)に兵力と装備を再び投入した。北朝鮮は無反動銃と推定される重火器を配備し、夜間警戒勤務も再開した。北朝鮮軍のこのような動きは、2018年末に爆破および撤収した11警戒所で全般的に識別されるという。いずれも休戦ラインを中心に2キロ以内で武装を禁止した休戦協定と前方地域の衝突を防止し緊張を緩和するための9・19南北軍事合意の違反だ。
これは北朝鮮が23日、軍事合意書の全面破棄を主張した後、最前線地域の軍事的緊張感を高める狙いがあるとみられる。北朝鮮は軍事合意書の破棄を韓米合同演習と北朝鮮の偵察衛星の打ち上げに対応して休戦ライン一帯で偵察・監視活動を再開した韓国側のせいにしている。しかし、これは開き直りだ。北朝鮮が対話ムードの中でも秘密裏に核とミサイルの開発に全力を尽くし、軍事偵察衛星まで打ち上げるなどむしろ緊張ムードの原因を自ら作ったためだ。