【社説】国情院長の電撃更迭、崩れた綱紀を引き締める契機にせねば=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.11.27 11:58
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が昨日、金奎顕(キム・ギュヒョン)国家情報院長とクォン・チュンテク第1次長(海外担当)およびキム・スヨン第2次長(対北朝鮮担当)ら主要首脳部を電撃更迭した。英国国賓訪問とフランスで開かれた2030釜山(プサン)博覧会誘致に向けた外交活動を終えて帰国した直後に下された突然の人事だ。これまで国情院の何度も見苦しい内紛が外部に知らされ、院長の更迭はある程度予見されたことだ。それでも指揮部の同時更迭は異例のことだ。
昨年5月尹錫悦政府発足後、国情院はすでに数回、国家最高情報機関らしくない行動で批判の的になった。昨年10月、人事と予算を牛耳ていたチョ・サンジュン基調室長が任命4カ月で釈然としない理由で退職願を出し、6月には大統領が裁可した国情院1級人事案が覆される状況まで起きた。この過程で国情院長の側近と彼と親交のある幹部たちが昇進の対象に含まれたと疑われた。先日は院長と第1次長が組織の主導権をめぐって暗闘を繰り広げているという噂が広がった。機密を扱う情報組織ではあり得ないことが起きたわけだ。