【コラム】インフレが落ち着いたら景気低迷リスクの峠
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.11.23 12:02
世界経済の成長傾向が最近止まったという調査結果が出てきた。S&Pグローバルマーケットインテリジェンスが発表する購買担当者景気指数(PMI)が9月の50.5から10月は50.0に下落した。PMIは多様な産業部門の購買担当者を対象にしたアンケート調査だ。PMIの的中率が高い理由は、会社の企業活動、すなわち新規注文・生産・在庫・価格・雇用などを数値化するためだ。50.0は世界の景気回復が2月に始まってから最も低い数値だ。40の経済圏で2万7000社以上の企業が当面のビジネス状況を推測するPMIで50.0は成長と萎縮の間の中立地点だ。
サービスと製造業いずれも停滞した。今年初めからしばらく見られたサービス部門の回復傾向はかすんできたが、最近のPMIではさらにそうなった。製造業は最初から回復傾向があったわけではない。さらに深く見れば10月に最も著しい変化を見せたのは消費者サービスと金融サービスで度重なる急激な需要減少だった。この2つの分野とも今年初めには需要が強かったが、金利上昇と続く生活費圧迫により拡張傾向が現在の萎縮に転換している。