サッカー韓国代表黄義助（ファン・ウィジョ）選手の違法撮影容疑で被害者が「撮影に同意していない」という立場を明らかにした。

これはこれに先立ち黄義助が不法な方法で撮ったものでなく合意した動画だと主張してきたのと真っ向から対立するものだ。

被害者側代理人のイ・ウンウィ弁護士は２１日、立場文を通じ「被害者が過去しばらく黄義助選手と交際したが敏感な動画の撮影に同意したことはなく削除を要請した」と明らかにした。

続けて「被害者は流出に対する恐れから黄選手に対し怒ったり通報することも難しかった。この動画が違法に流出した直後に黄義助選手に恨みを持つ流布者が追加で動画を流出させるかもしれないとの思いからまともに寝られなくなるほど不安に感じた」と説明した。

被害者は黄選手が数カ月前に連絡してきて流布者を一緒に告訴してほしいと求めた事実も明らかにした。

イ弁護士は「６月末ごろ黄義助選手が被害者に連絡してきて流布者を早く捕まえたいなら一緒に告訴してほしいと要請した。当惑したが流布者を捕まえられなければ追加被害が発生する可能性がある点を考慮し、違法流布と違法撮影に対し正式に警察に告訴した」と話した。

ソウル警察庁は２０日、性関係対象を違法撮影した容疑（性暴行処罰法上のカメラ等を利用した撮影）で黄選手を被疑者に転換し調べたと明らかにした。

６月にある女性が自らを黄選手の元恋人だと主張してＳＮＳに黄義助の私生活を暴露する文章と動画を投稿すると、黄選手側が１１月にこれを虚偽だと主張して警察に告訴状を提出したことに従ったものだ。

黄義助側は流布者を情報通信網法違反（虚偽事実摘示名誉毀損）、脅迫などの容疑で告訴し、この動画が昨年ギリシャのオリンピアコスで活躍している当時に盗難に遭った携帯電話の中にあったものなどだとし、不法な方法で撮影した動画ではないと主張した。暴露の内容も虚偽であり、この事案ですでに何回も脅迫されてきたという立場だ。

警察は流布した黄義助の動画を分析する過程で違法撮影の状況があるとみて彼を被疑者に転換したという。合わせて警察は流布者を検挙し、捜査を進めている。

一方、黄義助は２１日に中国・深圳で行われる２０２６国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）北中米ワールドカップアジア地域２次予選Ｃ組第２戦に向け１９日に仁川（インチョン）国際空港から出国した。