【コラム】水晶玉の涙…「北朝鮮はいつごろ崩壊しますか」(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2023.11.19 12:17
「北朝鮮はいつごろ崩壊しますか」「はい?」。当惑する質問にしばしたじろぐほかなかった。世紀末の90年代、主に米国の人たちの問いだった。特に公的な地位や教育水準が高い人たちだったので、よりあきれた感じが特別だった。米国人だけではなかった。英国の著名な学者は北朝鮮政権が5年以内に崩壊するだろうという論文を学術会議に提出した。ハーバーマスの資本主義の危機分析の枠組みを北朝鮮体制に適用したものと記憶する。
もちろん韓国国内にも北朝鮮の早期崩壊とそれにともなう統一の見通しを考える人たちもいた。相手にしなければならない人たちからこうした質問を受けたからには真摯に答えないわけにはいかなかった。私は予測(prediction)と予想(forecasting)を区別することで話を解いていこうとした。「前者は神秘な超能力者が自分だけの独特の方式で将来を予言できるのです。私だけでなくそのような能力はありません。後者はできるだけ合理的な方式で現実を分析し未来を眺望してみることだが、容易な例が天気予報のようなものではないですか。一定の枠組みを想定してその中に影響を及ぼす変数、恒数などの相互作用を分析してみればある程度将来を予想してみることができませんか」。