【社説】韓米同盟と共に安保の両軸として活用すべき国連軍司令部
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.11.15 14:57
韓国国防部が国連軍司令部(UNC)参加国国防相および代表を招待し、第1回韓国・国連軍司令部代表会議を昨日ソウルで開催した。韓国戦争(朝鮮戦争)当時に戦闘兵を支援した14カ国と医療支援団を派遣した3カ国の計17カ国だ。今回の国際会議は韓国戦争以降初めて開かれるという象徴的な意味があるうえ、北朝鮮の核・ミサイル挑発脅威が高まった状況で韓国と国連軍司令部参加国の強い結束力を誇示し、強い対北朝鮮抑止メッセージを発信したという大きな意味を持つ。
国連軍司令部は北朝鮮の1950年の南侵直後に国連安保理決議(84号)に基づいて創設され、北朝鮮の侵略を撃退した。1953年の停戦協定締結以降も、停戦協定の管理と有事の韓米連合軍司令部戦力支援任務を担ってきた。韓米同盟と共に国連軍司令部は大韓民国の安保を守る両軸として、その存在価値が大きかった。にもかかわらず、韓米同盟の重要性が相対的に浮き彫りになり、国連軍司令部が軽視されてきたのが実情だ。
昨日の会議で、国連軍司令部17参加国は「国連の原則に反して朝鮮半島で大韓民国の安全を脅かす敵対行為や武力攻撃が再開になる場合、共同で対応する」という共同宣言を発表した。朝鮮半島有事に再参戦を決議した1953年の「ワシントン宣言」を国連軍司令部参加国が再確認する歴史的な現場だった。申源湜(シン・ウォンシク)国防部長官は「(今回の会議は)韓半島(朝鮮半島)の平和に対する国際社会の強い守護意志を再確認する契機になるはず」と述べた。