米国、核活用法を具体的に明示、韓米の対北朝鮮戦略10年ぶり改定
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.11.14 08:36
韓米国防長官が13日、北朝鮮の核と大量破壊兵器(WMD)の脅威に対応し、10年ぶりに拡大抑止実行力を入れた戦略文書を改定した。また対北朝鮮拡大抑止努力の向上と第3国牽制を盛り込んだ「国防ビジョン」を別に発表し、米国の早期警報衛星の情報を共有することで合意した。両長官は9・19南北軍事合意効力停止問題についても議論した。
申源湜(シン・ウォンシク)韓国国防長官とオースティン米国防長官はこの日、ソウル龍山(ヨンサン)国防部庁舎で開かれた第55回韓米定例安保協議(SCM)を終えた後に発表した共同声明で「2023テーラード抑止戦略(TDS)を承認した」とし「2023TDSが、高度化する北の核・WMDおよび非核能力を効率的に抑止および対応できる戦略的な軸として柔軟性を備えた強力な文書に改定された」と評価した。
TDSは米国が2国間同盟国と結んだ唯一のテーラード抑止戦略で、2013年に初めて作成された。「2023TDS」には米国の核能力を含むすべての範疇の同盟能力を活用する案が具体的に明示されたと、国防部は説明した。金正恩(キム・ジョンウン)委員長の先制核使用脅威と最近公開された戦術核弾頭に対する実効的な対応戦略と方向性が用意されたということだ。