【社説】韓米同盟、「多重戦争時代」安保不安解消対策を強化すべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.11.10 10:21
トニー・ブリンケン米国務長官が一昨日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政府発足以来、初めて訪韓した。1泊2日の短い滞在だが、今米国をめぐる緊迫した国際情勢を考慮すれば、ブリンケン長官の今回の訪問の示唆は決して小さくないだろう。米国は、ロシアのウクライナ侵攻とハマスのイスラエル奇襲による2つの戦争の渦中に、直接的・間接的当事者として位置づけられている。
米国と中東を行き来していたブリンケン長官は、日本で開かれた主要7カ国(G7)外相会議に続き、インドに移動する前に時間を取ってソウルを訪れた。尹錫悦大統領は昨日、ブリンケン長官を招待した官邸での昼食会で、「北朝鮮の核問題、ウクライナ戦争とともに中東情勢の不安で米国のリーダーシップがさらに重要になっている時期」とし、「韓国は米国の同盟国として核心的価値を守護し、規則基盤の国際秩序を強固にするために米国と緊密に協力する」と述べた。ブリンケン長官は「米国の対外政策の主眼点はインド・太平洋地域に合わせられている」とし「域内核心である韓国との同盟、そして戦略的パートナーシップをより一層強固にしていこうと思う」と答えた。両国の外相は、北朝鮮とロシアの兵器と軍事技術取引疑惑について強い憂慮を示した。