【社説】「子どもたちの墓場」になったイスラエル・パレスチナ戦争…当事国は自制を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.11.08 12:05
パレスチナのイスラム組織ハマスのイスラエル奇襲攻撃により始まった戦争が1カ月を過ぎた。先月7日以降双方の死亡者だけですでに1万人を超えた。特に最近では罪のない子どもたちが10分に1人ずつ犠牲になっており、国際社会で反戦世論が広がっている。先月28日にイスラエルの大規模報復地上戦が始まり、市街戦を控えて人命被害がさらに増えると懸念される。
イスラエルとパレスチナの紛争の歴史は根が深いが、少なくとも今回の戦争はハマスの奇襲挑発と大規模民間人虐殺で始まったため糾弾されてしかるべきだ。しかしその後ハマス掃討を前面に出したイスラエルの報復戦争に対する批判世論も高まっている。報復攻撃の渦中に難民キャンプなどで民間人死傷者が多数発生してイスラエルが非難され、イスラエル人の人質とパレスチナの民間人を盾にするハマスの行為も問題視された。
戦争と軍事作戦も「戦争法」と呼ばれる国際人道法を守らなければならない。国連の国際人道法には戦時民間人保護に関するジュネーブ条約(1949年)や1998年にローマで採択され2002年に発効した「国際刑事裁判所に関するローマ規定」がある。国連は国際人道法を通じ、交戦当事者は民間人ではなく戦闘員だけ攻撃するという区別の原則、過度な民間人被害が予想されれば攻撃してはならないという比例の原則、民間人被害を最小化するためのあらゆる措置を取るという予防の原則を守るよう要求している。