【社説】未来を率いる宇宙航空庁、どうして度々遅れるのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.11.02 10:56
韓国の宇宙時代を率いる宇宙航空庁が漂流を続けている。韓国政府は当初、宇宙航空庁を今年末までに発足させると発表した。このために推進団を構成し、3月には宇宙航空庁の設置と運営に関する特別法案まで作った。だが少数与党多数野党の国会構図の中で常任委小委員会門の敷居も越えられずにいる。国会は3カ月以内に合意に至るとして先月23日まで科学技術情報放送通信委員会内に案件調整委員会を運営してきたが最終結論には至らなかった。宇宙航空庁に対する政府・与党と野党の隔たりのためだった。当初政府は宇宙航空庁を科学技術情報通信部傘下の庁単位の機関として、野党は大統領直属機関として置くべきと主張してきた。宇宙空港庁内に研究開発機能を置くのかに対しても溝を見せてきた。幸い最近政府が野党案を一部受け入れ合意に至るような姿を見せた。それでもどういうわけか国会は次の手続きに進めずにいる。このまま行けば来月9日に終了する通常国会で処理できず今年を超えるほかない。4月に総選挙を控えた来年には法案通過がさらに難しくなる兆しだ。
きのうは民間まで出て法案通過を訴えた。韓国航空宇宙産業振興協会(KAIA)と韓国宇宙技術振興協会(KASP)は「未来世代の夢であり希望である航空宇宙産業がこれ以上与野党と地域の政争対象になってはならない」と訴えた。「宇宙空港庁の地位、研究開発直接実行の有無、直属機関化問題など多くの争点が解消されただけに世界との格差がさらに広がる前に宇宙航空庁が1日も早く設立されなければならない」と促した。