「食糧がほしい」NLLで漂流していた北朝鮮船舶、昨夜北朝鮮側が牽引していく
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.10.30 13:21
東海(トンへ、日本名・日本海)北方限界線(NLL)付近の海上で漂流して韓国軍によって確保された船舶1隻は、当日のうちに北朝鮮側に牽引されていったことが分かった。これに先立ち、該当船舶の乗組員たちは韓国軍に「北朝鮮に帰りたい」という意思を明らかにしていた。
30日、軍消息筋によると、北朝鮮側は前日深夜、江原道高城郡(カンウォンド・コソングン)猪津(チェジン)港の東側200キロ、NLL以北約3キロの海上で方向を失い漂流していた自国の船舶を牽引して帰った。長さ約10メートルのこの船舶は同日午後2時16分ごろ、韓国軍海上哨戒機によって発見され、その後、韓国軍は警備艦を通じて彼らに接近した。NLL付近では、北朝鮮海域でも人道的活動は可能だ。
該当船舶の乗組員たちは発見当時、大きな白い物体を振りながら救助を要請し、「10日間漂流中だ。食糧と飲み水だけを支援してほしい」と伝えてきたという。韓国軍によると、彼らは「北朝鮮に戻ることを希望する」という意思を明らかにした。