韓国与党・国民の力の太永浩（テ・ヨンホ）議員が２４日、北朝鮮住民４人が乗った小型木船が東海（トンヘ、日本名・日本海）上で発見されたことに関し「尹錫悦（ユン・ソクヨル）政権で強制送還のリスクがなくなった結果」と強調した。

太議員はこの日、フェイスブックを通じて「（北の住民が）男性１人・女性３人という構成からみて、漁業よりも脱北が目的とみられる」とし、このように明らかにした。

続いて「文在寅（ムン・ジェイン）政権で２０１９年１１月に東海で脱北した北の漁民２人を５日後に板門店（パンムンジョム）を通じて北に強制送還して以降、これまで東海上で脱北はなかった」と指摘した。

さらに「当時の脱北船員強制送還事件は文在寅政権の職権乱用と違法で大韓民国の法治主義が破壊された極めて深刻な事件」とし「事件に対する捜査と責任者に対する処罰の有無はまだ進行形」と書いた。

太議員は「尹錫悦政権に入ってから持続的に『韓国行きを希望する脱北者は全員受け入れる』という方針を外部に知らせてきた」とし「政府が努力した結果、北の住民が東海上での亡命を選択したのだろう」と推測した。

また「まだ中国には強制送還の危機を迎えた約２０００人の脱北者がいる」とし「中国の脱北者強制送還を阻止するための活動を米国で行い、きょう入国した」と伝えた。そして「尹錫悦政権と共に今後、脱北者強制送還問題の解決のために持続的に努力していく」と明らかにした。

軍と海警によると、この日午前７時１０分ごろ、江原道束草（ソクチョ）の東約１１キロの海上で操業中だった韓国漁船が北朝鮮の小型木船を発見した。木船に乗っていた４人は亡命の意思を明らかにしたという。４人は北方限界線（ＮＬＬ）を越えて南下したことが把握された。軍と国家情報院など関係当局は４人に合同尋問をする方針だ。