【社説】韓国とサウジアラビアの経済協力、第2の中東ブームにつながるように
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.10.24 12:01
韓国とサウジアラビアが尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の初国賓訪問を機に21兆ウォン(約2兆3300億円)規模の投資協約を締結した。 昨年11月、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子の訪韓当時に締結した39兆ウォンの投資了解覚書(MOU)とは別だ。尹大統領の今回の答礼訪問を通じてクリーンエネルギーやインフラ、先端情報通信技術(ICT)産業、そして防衛産業に至るまで両国間の協力範囲が大きく拡大する成果を上げ、第2の中東ブームへの期待も高まっている。
特に、イスラエル・ハマス戦争勃発後、急変しつつある中東情勢の中でエネルギー輸入依存度が90%を超える韓国が主要産油国であるサウジの協力を引き出したことは評価に値する。サウジの国営石油企業サウジアラムコは韓国石油公社と530万バレル規模の原油共同備蓄契約を結び、2028年までに蔚山(ウルサン)備蓄基地に原油を貯蔵・販売する。韓国は5年間の賃貸期間をもつレンタル収入を保障されるのはもちろん、需給に問題が生じるなど有事の際に国内に備蓄されているアラムコの原油を優先購入できる権利を持つことになる。世界原油市場の不確実性が増加した状況で、エネルギーセキュリティを強化するという尹大統領の構想通り、サウジとの強いパートナーシップを構築したわけだ。