イスラエルに腹が立つが、ハマスも嫌い…「緊張した野次馬」アラブ諸国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.10.22 11:23
イスラエルとパレスチナのイスラム組織ハマスの間の武力衝突が2週間にわたり続く中、隣接するアラブ諸国の内心も複雑になっている。17日にハマスの本拠地であるガザ地区内のアル・アハリ病院の爆発によりこれら地域でイスラエルに対する憤怒が大きくなっているが、アラブ諸国はハマスの支援要請には沈黙している。これと関連し英エコノミストは最近の報道で「アラブ諸国がイスラエルに劣らずハマスに対しても根深い不信を持っているため」とその背景を指摘した。
ひとまずアル・アハリ病院爆発が伝えられた直後からアラブ圏全域では憤怒が拡散中だ。今回の惨事がハマスと関連した武装組織「イスラム聖戦」のロケット弾誤射のためというイスラエルの説明を信じずイスラエルを猛非難中だ。ヨルダン外務省は「イスラエルにこの深刻な事件の責任がある」とし、カタール外務省も「残忍な虐殺であり無防備状態の民間人に対する極悪非道な犯罪」と糾弾した。アラブ首長国連邦(UAE)の大統領府顧問はX(旧ツイッター)を通じ「イスラエルのガザ地区病院攻撃による罪のない人々の悲劇とおぞましい場面」と強調した。レバノンとヨルダン、イラン、エジプト、リビア、イエメン、モロッコ、イラク、チュニジア、トルコなどでイスラエルと米国を糾弾するデモが相次いだ。