【コラム】もう一度生と死の岐路に立った21世紀の韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.10.10 16:06
姿勢矯正専門家が私にこんなことを話したことがある。「先生は横になっていますが横になっている状態だとは言えません。これは横になっているのではなく、体を広げているだけです」。本当の「横になる姿勢」とは、力をできるだけ抜いて全身を放り投げる状態ではないということだった。
なるほど。私はベッドに横になってのびているのが好きなだけで、横になっていることが好きなのではなかったのだ。そういわれてみれば、目を閉じるからといってそれがすべて「眠っている」ことではないし、口に入れるからといってそれがすべて「食べる」ことではないし、話すからといってそれがすべて「対話」ではないし、非難イコール批判でもなく、お世辞イコール尊敬でもなく、生きるからといってそれがすべて「生きる」ことでもなく、死ぬからといってすれがすべて「死ぬ」ことでもないということだろう。