初の韓国語演技に挑んだ女優ファン・ビンビン「二人の女性の話に惹かれた」=釜山国際映画祭
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.10.06 10:02
「取り引き、しませんか?」。古びた水産物倉庫の麻薬密売現場で下手な韓国語で催促する中国人女性。5日、第28回釜山(プサン)国際映画祭のガラプレゼンテーション部門で公開された映画『緑の夜(GREEN NIGHT)』(ハン・シュアイ監督)の主人公ジンシャだ。香港・中国国籍の映画だが、台詞の90%以上が韓国語、撮影もソウル内外で行った。仁川(インチョン)港出入国検査隊職員のジンシャ役は、中国トップ女優ファン・ビンビン(范冰冰、42)が演じた。韓国女優イ・ジュヨンが華僑の恋人を持つ麻薬の運び屋である「緑の髪」の女性役を演じ、韓国人夫の暴力と性的暴行に苦しめられていたジンシャの脱出を手伝う。
中国ドラマ『還珠姫~プリンセスのつくりかた~』(1998)でブレークした後、昨年ハリウッドスパイ映画『355』まで、外向的で堂々とした役割を演じてきたファン・ビンビンが180度変身した。永住権を得るために必要な3500万ウォン(約386万円)がなくて夫に自由を奪われて生きていくジンシャの真っ白な顔から一時世界高所得女性俳優4位(2015、フォーブス誌)に上り、カンヌ国際映画祭審査委員(2017)などレッドカーペットを席巻していたファン・ビンビンの華やかさは見当たらなかった。