韓国定年者、休む暇もなく仕事探し…引退「拒否」する79%の言い分
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.09.29 07:09
地方のある公企業で33年間勤務して定年引退した60代Aさんは休む暇もなく新しい仕事を探している。月200万ウォン(約22万円)に至らない老齢年金だけで夫婦の生計を立てていくのは容易ではないと考えたからだ。だが、30年以上の経歴でも受け入れてくれるところがなく、もっと範囲を広げて探すべきか悩んでいる。
韓国では定年年齢に到達して退職しても引き続き働きたくことを望んでいる高齢層の比率が79%に達することが明らかになった。10人中8人は事実上引退を拒否しているといえる。このため雇用延長方案に対する積極的な議論が必要だという指摘が出ている。
29日、韓国統計庁「高齢層付加調査」マイクロデータを分析した結果、定年退職で最も長く勤務した雇用先を辞めた高齢層44万3000人のうち79.0%である35万人が「継続して働くことを希望する」と答えた。全体高齢層の継続勤労希望比率(68.5%)よりも10.5%ポイント高い。「定年の壁」によりやむを得ず労働市場に離脱した高齢層であるほど継続勤務への渇望が大きい。