【中央時評】中国は露朝の接近を牽制するのか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.09.27 13:31
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長のロシア訪問は多くの波紋を呼んで終わった。いま世間の関心は露朝首脳会談の後続進展と中国の動きに集まっている。一部では露朝間の協力の潜在力は制限的であり、中国は露朝の接近を牽制するという見方が出ている。これは、韓国が中国の牽制心理を活用して露朝に対応できるため心配する必要はないという都合の良い認識につながりかねない。希望通りになれば何よりだ。
ロシアと北朝鮮は国際制裁の下、同病相憐れむ形でウクライナ戦争をきっかけにさらに接近した。両国は共に自らを米国の覇権主義と敵対視政策の被害者と考える。その後、両国は韓米同盟と韓日米安保協力が強化する状況を見ながら、首脳会談を通じて軍事協力の可能性を誇示することにしたようだ。それも安保理の決議を無視する形で調整したとみられる。すでにロシアは核ミサイル問題で北朝鮮をかばってきたが、ついに制裁対象である北朝鮮と手を握って米国主導の安保構図に対抗したことで、韓半島(朝鮮半島)の対決は深まり、北核問題の解決に向けた環境は悪化した。