「高齢ホームレス、大恐慌以降で最多」米国ベビーブーム世代の没落
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.09.21 12:00
かつて自動車修理工として働いていたベアトリーチェ・ヘレンさん(73)は最近米アリゾナのホームレス施設でマットレスにもたれて眠りにつく。昨年は高齢者施設で暮らしていたが、毎月の社会保障給与800ドルのうち600ドルを支払うのが厳しくなり街頭に出ることになった。彼はワシントン・ポストに「通りの糞尿から出る悪臭が我慢できない」と嘆いた。
ヘロンさんのように最近米国各地で1946~1964年に生まれ59~77歳のベビーブーム世代がホームレスに転落する事例が増え外信の報道が続いている。ワシントン・ポストによると、医療施設に送られるホームレスはまだ幸いで、健康悪化により道端で死亡するケースもあった。
高齢ホームレスの増加は米国全域で確認されるとウォール・ストリート・ジャーナルは報道した。メディアによるとフロリダ州マイアミ・デイド郡では55歳以上のホームレスの割合が2018年の25.4%から昨年は31.4%に上がった。同じ期間にワシントン州ベリンハムの60歳以上のホームレスの割合は9.8%から14.5%に増えた。ペンシルバニア大学のデニス・カルヘーン教授は同紙に「これほどの高齢ホームレスの増加は大恐慌以降で初めて」と話した。