【リセットコリア】露朝密着と「キャンプデービッド合意」履行
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.09.18 14:48
現在、韓半島(朝鮮半島)周辺情勢が尋常でない。昨年2月にロシアのウクライナ侵攻が始まった当時、誰もが驚いた。しかし欧州の片隅の戦争がこれほど早く韓半島のリスク要因として近づいたのはさらに大きな驚きだ。先週、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が軍の幹部を連れてロシアの最新ボストーチヌイ宇宙基地に到着し、プーチン露大統領と会った。今回の会談をきっかけに北朝鮮はウクライナ戦争に必要な弾薬と武器を支援し、ロシアは人工衛星・原子力潜水艦など先端技術を北朝鮮に提供する取引をしたとみられる。
これは大韓民国の安保に大きな脅威になるだけでなく、北東アジアの安保秩序をかく乱する危険な取引だ。1980年代半ば、ソ連は北朝鮮に大規模な原発建設のための技術支援を約束したが、北朝鮮の核兵器開発意図が明白だったため、結局、実現しなかった。
プーチン大統領は人工衛星の技術協力を認めて民需用に偽装しようとしたが、民需用と軍事用は分離することができない。露朝の通常兵器取引はもちろん、大量破壊兵器(WMD)開発関連技術移転が実際に行われる場合、ロシアは国連安保理常任理事国の資格を完全に失うことになるだろう。ロシアが安保理の北朝鮮制裁を封鎖するレベルを越えて、従来の安保理決定を自ら違反することになるからだ。