サン・ピエトロ大聖堂に韓国人神父の聖像、アジア人で初
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.09.18 10:36
「カトリックの聖地」とされるバチカンのサン・ピエトロ大聖堂に韓国初の司祭であるアンドレア・キム・デゴン神父(1821~1846)の聖像が建てられた。ピエトロ大聖堂に韓国はもちろん、アジア人聖人の聖像が設置されたのは初めて。
16日(現地時間)午後4時30分、バチカンのサン・ピエトロ大聖堂の右側外壁に設置された聖像の前で祝福式が行われた。金大建(キム・デゴン)神父の銅像は、アッシジのフランチェスコ、聖ドミニコなどカトリック修道会創始者らの銅像近くに建てられた。笠子帽をかぶっで道袍姿の金大建神父の聖像が現れると、韓国カトリック教会代表団約400人は力強い拍手を送り、聖像の除幕を祝った。同日の祝福式は、金大建神父が朝鮮後期の憲宗(ホンジョン)の時代に起きた丙寅教獄で殉教してからちょうど177年になる日に行われた。
金大建神父の銅像は、サン・ピエトロ大聖堂の右側外壁の壁龕(へきがん、壁を窪めた空間)に設置された。歴代教皇が埋葬された大聖堂地下墓地の出口と近い位置だ。聖像は高さ3.7メートル、幅1.83メートルの大理石「ビアンコカララ」の全身像で、ハン・ジンソプ作家が製作した。金神父が宣教活動当時、笠子帽と道袍姿で両腕を広げて立った姿だ。聖像の座台には一番上の列は韓国語で、下にはラテン語で「アンドレア・キム・デゴン司祭殉教者」という文句が順に刻まれた。