韓国、官民で分かれる景気見通し(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2023.09.16 12:29
輸出依存度が高い韓国の重要な経済指標である経常収支が改善している。韓国政府はこれを根拠に「経済反騰論」に言及している。韓国銀行(韓銀)の先月の発表によると、韓国の7月の経常収支は35億8000万ドルの黒字だった。3カ月連続で経常収支がプラス(5月19億3000万ドル、6月58億7000万ドル)となった。前年同月(7月)の経常収支(17億ドル)の2倍以上だ。韓国は今年、経常赤字が続いていた。1月が42億1000万ドル、2月が5億2000万ドル、4月が7億9000万ドルの赤字だった。
韓銀のイ・ドンウォン経済金融統計部長は「下半期の最初の月の経常収支が黒字基調を明確に見せた」とし「従来の『上低下高』見通しを後押しする内容」と説明した。政府は7月に下半期経済政策方向を発表し、上半期に低調だった経済が下半期に高まる「上低下高」が表れるという見方を示し、今年の経常収支予測値を従来より20億ドル上方修正した230億ドルで提示した。当時、方基善(パン・ギソン)企画財政部第1次官は「今後も経常黒字を続くと見込まれる」と述べた。企画財政部は15日に公開した最近の経済動向(グリーンブック)9月号でも2カ月連続で「景気鈍化緩和」と現状況を診断した。イ・ドンウォン部長は「経常収支が底を打って回復局面に入った」とし「6月に貿易収支が16カ月ぶりに黒字転換するなど流れがよい」と話した。