【時論】グローバル時代の新たな「韓国企業家精神」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.09.14 14:37
果てしなく思えた暑さも徐々に遠のきつつある。この夏は7月に慶尚南道晋州(キョンサンナムド・チンジュ)で開かれた「K-企業家精神国際フォーラム」と8月釜山(プサン)世界障がい者大会に組織委員長として参加して過ごした。この2つの国際会議で外国参加者から「韓国はいつから先進国になったのか」という質問をたくさん受けた。
経済成長と先進化は違う。大使として7年間の海外勤務後に帰国して国内のさまざまなところを行き来しながら「いつからこのように全国津々浦々が発展したのだろう」と感じるような脈絡の質問を彼ら外国人がしたのだ。変化した姿は我々が見せようとする産業施設や観光地にあるのではなく、高速道路サービスエリアのトイレや地方小都市の平凡な市民の表情の中から発見できる。外国を旅行していて「ああ、この国はだから先進国なのだ」とふと思うことを、今や外国人が大韓民国で感じているのだ。
経済成長イコール先進化ではないことは、国連が定めた「持続可能な発展」の概念にも反映されている。持続可能な発展は経済・社会・環境次元を包括する発展を意味する。この中で環境は気候変動への対応なのでさて置いても、経済成長と社会発展は併行しなければならないという意味が含まれている。