【社説】ASEAN・インド歴訪、インド・太平洋外交の地平を広げるチャンスだ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.09.05 12:05
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が今日から5泊7日の日程でインドネシアとインドの歴訪に出る。ジャカルタで開かれるASEAN(東南アジア諸国連合)+3首脳会議に出席し、週末にはニューデリーに移動して主要20カ国(G20)首脳会議に参加する予定だ。
尹大統領は歴訪に先立ち、昨日公開されたAP通信との書面インタビューで「ASEANとG20首脳会議を通じて北朝鮮の高まるミサイル挑発と核脅威に断固として対応し、北朝鮮の非核化に向けて緊密に協力しなければならないという点を国際社会に促す」と述べた。北朝鮮の度重なる挑発に対する国際社会の協力を呼びかけるチャンスとして、今回のASEANおよびG20首脳会議の舞台を十分活用するという意向を表明したものとみられる。
中国の習近平国家主席のG20出席が不透明だが、ASEAN首脳会議には李強首相が参加する予定であり、2020年から中止された韓日中高官級会談がジャカルタでどのような形で実現するか注目される。先月18日、米大統領の別荘であるキャンプデービッドで開かれた韓日米首脳会談以来、今回のG20首脳会議の期間に再び韓日米首脳が一堂に会するかも関心事だ。先月の韓日米首脳会談で採択された「キャンプデービッド精神」で、3カ国の首脳はASEANおよび太平洋島嶼国との協力を強調し、インド・太平洋地域国家に対する政策調整を強化することで合意した。そのような流れで、今回のASEANおよびG20首脳会議の期間中に韓国政府の新しいインド・太平洋戦略を関係国に十分に説明し、協力と参加を求めて中堅国外交の内実を固める良い機会として生かすことが求められる。