【社説】関東虐殺100年、韓日の新しい時代にふさわしい歴史直視が必要
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.09.01 09:55
ちょうど100年前の1923年9月1日に発生した関東大震災の渦中に在日同胞が大規模に虐殺された。6000人以上と推定される悲劇的虐殺事件が今日で100周年を迎えたというのに、日本は政府次元で今まで事実を公式に認めておらず極めて遺憾だ。在日同胞の各種証言だけでなく良心的な日本人の告白などに基づいて行われたさまざまな研究によると、関東虐殺事件はマグニチュード(M)7.9の大震災の悲劇の渦中に起きた。一瞬にして10万人以上が死亡し、約200万人が住んでいた家を失い、深刻な社会混乱に陥ると日本政府は戒厳令まで発動した。
その過程で内務省は一線の警察署に「災難に乗じて朝鮮人が社会主義者と結託して防火・テロ・強盗などを企んでいるので留意せよ」という指示を出した。このような内容が報じられると「朝鮮人が暴徒に急変して井戸に毒を入れて放火・略奪して日本人を襲撃している」というデマが飛び交った。日本人が組織した自警団は敵がい心を抱いて片っ端から朝鮮人を殺害した。身分を隠そうと日本の服を着た朝鮮人を特定するために難しい日本語の発音をさせて発音がおかしければその場で殺害したという証言もある。日本の警察は混乱の収拾と秩序の回復を掲げて自警団の蛮行を見て見ぬふりをしていたという。