「情熱的なパフォーマンスと強烈な声で定評のあるアーティスト」

ガールズグループＴＷＩＣＥのメンバーのジヒョに対する米グラミー賞の評価だ。米国の３大音楽授賞式とされるグラミー賞がジヒョの初ソロアルバム『ＺＯＮＥ』を「８月に聴くべき１５枚のアルバム」の一つに選んだ。グラミー賞は「ＴＷＩＣＥユニットのミサモ（ミナ・サナ・モモ）、ソロアルバムをリリースしたメンバーのナヨンに続き、これからはリーダーのジヒョが自分ならではの独特な世界を披露する番」と注目した。

ＴＷＩＣＥのリーダーでありメインボーカルのジヒョは１ｓｔミニアルバム『ＺＯＮＥ』を通じてソロ活動を始めた。デビュー８年ぶりのソロデビューであり、ＴＷＩＣＥ内ではメンバーのナヨン以来２人目だ。アルバムは昨年から準備してきた。ジヒョは「コンセプトやテーマが決まっていたよりは私がやりたいことをアルバムで表現するというのが難しい課題だった」とし「ＴＷＩＣＥではなく、ソロとしてどのような姿を見せてこそ（大衆が）愛してくれるかを悩んだ」と打ち明けた。結局、グループでもソロでも歌手ジヒョという点は大きく変わらないという結論にたどり着いたという。

タイトル曲『Ｋｉｌｌｉｎ＇　Ｍｅ　Ｇｏｏｄ』は、リズミカルなメロディーにジヒョの瑞々しいボーカルが目立つ曲だ。練習生時代を含め、２０年近くジヒョを見守ってきたＪＹＰの代表プロデューサーのパク・ジニョンが作詞に参加した。自分の感情に率直で、これを自然に表現するジヒョの感性が溶け込まれている。ミュージックビデオでは果敢でパワフルな振り付けも披露した。

豊かな音色の持ち主であるだけに、周りではタイトル曲がバラードになるだろうと予想したりもした。ジヒョは「私のソロタイトル曲は『バラードではないか』という意見もたくさんあった。しかし、踊らなければソロとしてアルバムを出すことに大きな意味はないと思った」と話した。

ジヒョはタイトル曲以外に収録された６曲の作曲・作詞に全て参加した。曲ごとにジャンル、ボーカルスタイルが異なる。ジヒョが作詞した曲『Ｃｌｏｓｅｒ』はラテン風のコーラスが加味され、米国ラッパー２４Ｋ　Ｇｏｌｄｎとともに作曲した。ダンスポップ曲『Ｔａｌｋｉｎ＇　Ａｂｏｕｔ　Ｉｔ』は中毒性のあるフック（ｈｏｏｋ）が雰囲気を盛り上げる。ジヒョが勧めた収録曲『Ｄｏｎ＇ｔ　Ｗａｎｎａ　Ｇｏ　Ｂａｃｋ』はアコースティックギターベースのＲ＆Ｂ曲で歌手Ｈｅｉｚｅ（ヘイズ）とともに作業した。

ジヒョは「ＴＷＩＣＥでは主に高音を担当してきたが、ソロアルバムでは低音の曲が多い」として「シング・イン・ラップ（歌うようにラップすること）が短いながらも入った曲もあり、Ｒ＆Ｂやラテンなど様々なジャンルに挑んだ。曲ごとに異なるボーカルで音を出そうと努力した」と説明した。

４月から５回目のワールドツアーを行っているＴＷＩＣＥは、全世界ガールズグループで初めてロサンゼルス・ＳｏＦｉスタジアム（６月）とニューヨーク・メットライフ・スタジアム（７月）入りと同時にチケットが売り切れる記録を立てた。９都市１３回にわたる公演で計２５万人の観客を動員し、北米での人気を立証した。ジヒョは「今の私は８～９歳の時から夢見ていた姿そのもの」とし「１０年後、今のような大きな応援を受けられるかどうか分からないが、歌手として、また一人の人間として幸せに人生を楽しみたい」と語った。