【社説】猛暑で「生存ゲーム」に 恥をさらした韓国スカウト大会
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.08.04 14:51
全羅北道扶安(プアン)のセマングム埋立地で開催中の「2023世界スカウトジャンボリー」で熱中症患者が続出している。昼の体感温度が40度近い猛暑にもかかわらず大規模な野外行事を強行し、主催側の未熟な運営までが重なったからだ。一昨日の大会開営式では100人以上の熱中症患者が発生した。大会初日の1日にも400人の熱中症患者が出た。参加者がほとんど10代の青少年という点を考慮すると、非常に深刻な状況だ。参加者の間では「お祭りでなく生存ゲーム」という声も出ている。組織委は「どの国のジャンボリーでもあり得る状況」と釈明したが、安易な判断だ。
実際、猛暑に対する警告は大会開始前から出ていた。大会期間の8月上旬は通常、韓国で最も暑い時期だ。埋立地のセマングムキャンプ場は森や林など自然の日陰がほとんどないところだ。真昼の炎天を避けにくい野外で行事を進めながらも冷房装置やシャワー室を十分に設置しなかった。先月の梅雨の豪雨のためあちこちに水たまりが残っていて、キャンプ場はサウナのようだという参加者のコメントもある。