韓国で猫に高病原性鳥インフル疑い事例が相次ぐ…当局「野良猫には触らないで」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.07.31 08:44
ソウルで猫が高病原性鳥インフルエンザ(AI)に感染したと疑われる事例が相次いでいる。25日、ソウル龍山区(ヨンサング)で陽性判定が出てから4日後の29日に冠岳区(クァナクク)でも疑い事例が見つかった。韓国農林畜産食品部はソウル冠岳区のある動物保護施設で保護中だった猫のうち合計4匹からH5型AIウイルスの陽性反応が確認されたと明らかにした。このうち1匹は動物病院で死に、3匹は生きている。この猫が感染したのが高病原性のH5N1型かどうかまで確認するには2~3日追加で精密検査を受けなければならない。
H5N1型ウイルスでヒトが感染した事例は韓国ではまだ報告されていない。だが、世界保健機関(WHO)が2003年から集計した結果、海外では人体への感染が876件報告されている。ソウル大学獣医大のソン・デソプ教授は「鳥類から哺乳類に感染して、その哺乳類からヒトが感染した事例はまだない」とし「感染した鳥類にヒトが直接接触して(他の人に伝播しないで)本人だけ感染した事例のみある」と説明した。