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金正恩委員長、北朝鮮版「模倣リーパー」公開…2年前の計画、虚言ではなかった

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.07.28 10:21
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北朝鮮が偵察だけでなく打撃手段まで備えた無人機を新武器目録に新たに追加した。2年前に提示した軍事力強化計画を実行しながら対南・対米脅威を高めたのだ。

北朝鮮の労働新聞は27日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長とセルゲイ・ショイグ露国防相が「武装装備展示会-2023」を視察したと伝え、関連写真を公開した。この中で大きな比率を占めたのは大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星17・18型」、中距離弾道ミサイル(IRBM)「火星12型」、短距離弾道ミサイル(SRBM)「KN-23」など従来の武器体系だった。

 
しかし専門家らは共に展示された2種類の新型無人機に注目した。北朝鮮が軍事用の中大型無人機を公開したのは今回が初めてで、これら無人機の前に設置された展示プレートの写真には飛行場面もあった。試験飛行がすでに実施されたということだ。

メディアが公開した写真によると、これら機体は米国のグローバルホークとMQ-9リーパーに似ている。グローバルホークに似た無人機は、韓国が米国から4機を導入して運用中の高高度無人偵察機グローバルホークのように、胴体の下部に合成開口レーダー(SAR)映像収集装置が搭載されているとみられる。SARは電磁波を活用する映像収集方式で、天気の影響を受けずに偵察が可能だ。

また、この機体には「朝鮮人民軍空軍」という文字が入っているが、韓国のグローバルホークの「大韓民国空軍」文字とかなり似ている。韓国国防安保フォーラムのシン・ジョンウ事務局長は「わが軍のグローバルホークと似た外形で識別を難しくしようという意図」と解釈した。これを利用して北朝鮮が今後、欺まん活動をする可能性も提起される。

「北朝鮮版リーパー」とみられる無人機は、米軍が運用するリーパー級中高度無人機の武装までそのまま真似ていると推定される。21世紀軍事研究所のリュ・ソンヨプ専門研究委員は「翼の下に滑空誘導爆弾とみられる武器体系が捕捉された」とし「最大6発が搭載される可能性がある」と話した。滑空誘導爆弾は折畳み式の滑空翼により目標物を打撃する方式で、要人暗殺など移動する核心標的を処理する時に使用される。この機体の翼にはリーパーのヘルファイア対戦車ミサイルと似た武器体系も搭載されている。

胴体前方の下部に電子光学(EO)装備およびレーザー目標指示装置と推定される物体が装着されている点も注目される。高性能戦術型中高度無人機を確保し、監視偵察能力はもちろん、精密打撃能力も向上させるという意図と解釈される。このほか、胴体の上部に設置された可視線(LOS)・衛星通信装備とみられる装置は、通信の途絶に備えた対比手段と推定される。

北朝鮮はこの無人機を公開しながらミサイルが発射される写真も展示プレートに入れた。このため武装の実射撃など実戦性がある程度検証されたのではという声が出ている。

北朝鮮の無人機開発は2021年1月に開催された第8回党大会の事業総和報告で「国防科学発展・武器体系開発5カ年計画」の一環として提示された。当時、金委員長は極超音速ミサイル、固体燃料ICBM、軍事偵察衛星などと共に「5000キロ前方縦深まで可能な無人偵察機」開発を戦略的課題として言及した。

6月に米民間衛星会社プラネット・ラボが撮影した平安北道(ピョンアンブクド)方峴(バンヒョン)飛行場の滑走路の衛星写真では実際に無人機開発状況が見られた。翼幅およそ20メートルおよび35メートルの無人機が捕捉され、開発を公言してわずか2年で相当なレベルの技術進展を成し遂げたという評価が出ていた。

北朝鮮がショイグ露国防相の前で初めての無人機を公開した点も目を引く。これら無人機が北朝鮮とロシアの軍事技術交流の結果とも考えられるからだ。

リュ委員は「国連の対北朝鮮制裁にもかかわらず北朝鮮はこうした交流で現代的な軍事技術を着実に取得しているとみられる」と話した。

実際、北朝鮮メディアは、金委員長とショイグ国防相が会ったことについて「地域および国際安保環境に対処し、国防安全分野で両国間の戦略・戦術的協同と協力をより一層深めて発展させる契機」と意味付けした。一部では北朝鮮が戦争中のロシアにこれら無人機を含む北朝鮮産武器体系を販売するのではという見方も出ている。軍関係者は「北朝鮮の武器開発動向と挑発の可能性を持続的に追跡している」と話した。

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