【社説】量子技術開発、タイミング逃せば永遠の二流国になる=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.06.29 16:09
韓国科学技術情報通信部が一昨日「大韓民国量子科学技術戦略」を発表した。韓国が独自技術で量子コンピュータを開発・活用し、世界最高水準の量子センサーで海外市場を先取りし、国防・先端産業と融合して2035年に世界的量子経済中心国家時代を開くという内容だ。このため2035年までに官民合同で最小3兆ウォンを投資して量子技術を先導国の85%水準まで高めるという計画だ。この日戦略発表に参加した尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は「クオンタム(量子)技術はデジタル基盤社会をさらに発展させ、経済・科学・医療・保安・エネルギーあらゆる分野で途轍もない革新をもたらすものだが、機会と挑戦を同時に抱かせるだろう」と話した。
科学技術情報通信部が明らかにした戦略と尹大統領の話のように、量子科学技術は人類の生活に革命的変化をもたらす見通しだ。21世紀の科学技術の発展は破壊的だ。発展のスピードが速いというより既存の技術と産業を無力化して新しい生態系を開くためだ。「破壊的技術」の波にタイミング良く乗ることができなければ永遠の二流として残るほかない。量子コンピュータはスーパーコンピュータが1万年かかる演算をわずか3~4分で終えることができる。この恐るべき能力の余波は想像以上だ。これまで技術で解決できなかった予測と計算を通じて多様な分野の新たな世界を開ける。量子コンピュータの演算能力はこれまでのデジタル暗号システムも無力化する。このため金融を筆頭に全産業分野のセキュリティに一大変革が避けられなくなる。