【コラム】汚染水放流迫る、総力対応でも足りない時=韓国(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2023.06.25 13:05
野党の攻勢がいくら低級で露骨だといっても与党としてこれを無条件で第2の狂牛病怪談企画、フェイクニュース、宣伝扇動、ねつ造としてだけ片付けるには不足する。感情的に怒りをぶつけ合うのにとどまるのではなく、静かに、冷静に、どの点がそうなのかをさらに正確で簡単に解いて国民に説明し、反論することは反論しなければならないだろう。
民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表が「へっぽこ」と強弁する多くの科学者と専門家らは福島原発汚染水放流がただちに「セシウムまみれのクロソイ」を量産するという主張は杞憂だと説明する。韓国政府と与党は海洋放流時の汚染水の希釈水準、三重水素濃度予想値、食べ物の放射線被爆量、天日塩との相関関係など国民が懸念している事項をありのままに正確に公開し説得力を高めなければならないだろう。狂牛病問題の時のように「政治」が「科学」を圧倒的に押す状況を放置すれば尹錫悦政権と与党は致命傷を受けかねない。