米英、インフレ抑制法「核心鉱物補助金」交渉に着手…AI協力など「大西洋宣言」発表
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.06.09 16:11
電気自動車(EV)バッテリーに含まれる英国産の核心鉱物も米国のインフレ抑制法(IRA)で補助金の恩恵を受けることができるように米国と英国が核心鉱物協定に対する交渉に入ることにした。また両国は人工知能(AI)をはじめとする先端技術分野やサプライチェーン(供給網)など核心分野における協力も強化していくことにした。米国のバイデン大統領と英国のスナク首相は8日(現地時間)、米ホワイトハウスで首脳会談を行い、このような内容の「大西洋宣言-米国と英国の21世紀経済パートナーシップのためのフレームワーク」を発表した。
両国が核心鉱物に関する協定交渉を始めることにしたのは、電気自動車の製造時に一定の基準を満たせば税額控除を通じて補助金を与える効果があるIRA関連条項の適用を英国にも受けられるようにするためだ。
現行IRA条項は北米で最終的に組み立てられた電気自動車の中で▽北米で製造・組立が行われた電気自動車バッテリー部品を使用した場合3750ドル▽米国や米国と自由貿易協定(FTA)を結んだ国家で採掘・加工した核心鉱物を使用した場合3750ドル--の税額控除を規定している。米国-英国間で核心鉱物に対する協定が締結されれば、英国で採掘・加工された核心鉱物を使った電気自動車も補助金の恩恵対象になるということだ。ブルームバーグ通信はジャガーランドローバーなど英国自動車メーカーの電気自動車も3750ドルの税額控除を受けることができるようになるだろうと伝えた。