【社説】切迫した韓国半導体のエコシステム構築、国家総力戦として展開を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.06.09 12:07
昨日、青瓦台(チョンワデ)迎賓館で尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の主宰で第17回非常経済民生会議兼「半導体国家戦略会議」が開かれた。米中の技術覇権競争に挟み撃ちされ、危機に直面した韓国の半導体産業を守るための会議だった。この日の会議で政府は知能型半導体と電力半導体など「破壊的革新」を起こし得る有望な技術を先取りするための研究開発に総力をあげることにした。メモリー中心の半導体バリューチェーンをシステム半導体領域に拡張するため、国内ファブレス(半導体設計専門会社)とファウンドリ(半導体委託生産)間の協力強化も積極的に支援することにした。会議には政界・官界主要人物の他にもサムスン電子のキョン・ゲヒョンDS部門長(社長)、SKハイニックスのクァク・ノジョン代表理事など半導体業界関係者と学界専門家などおよそ60人が参加した。
会議を主宰した大統領の言葉からは悲壮感まで感じられた。尹大統領は「半導体をめぐる競争は産業戦争であり国家総力戦」「一寸先も見えない戦争」「民間の革新と政府の先導的戦略が同時に必要だ」という切迫した表現が続いた。政府の半導体産業対策は今回が初めてではない。今年3月には「国家先端産業育成戦略」、昨年7月には「半導体超大国達成戦略」などを通じて税額控除の拡大と先端システム半導体クラスター作り、半導体専門人材の確保など総合対策を発表した。