尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領が９日、オープンＡＩ最高経営者（ＣＥＯ）のサム・アルトマン氏と龍山（ヨンサン）の大統領室で会う。アルトマン氏は世界中の人々に生成型ＡＩ（人工知能）の商用化時代を開いた「Ｃｈａｔ ＧＰＴ（チャットＧＰＴ）の父」とされている。

大統領室によると、尹大統領は同日、中小ベンチャー企業部の招請で訪韓するアルトマンＣＥＯに大統領室で会い、Ｃｈａｔ ＧＰＴをはじめＡＩ技術や産業展望について語り合う予定だ。大統領室関係者は８日の会見で「尹大統領がアルトマンＣＥＯと会う予定だ」とし「大統領はできるだけ企業家、特にグローバル企業で世界産業をリードする方々には機会があれば会おうとしており、その席で良いインスピレーションを交わせることを願っている」と述べた。

尹大統領は１月の部署業務報告で「新年の辞を一度Ｃｈａｔ ＧＰＴに書いてもらってみた。本当に素晴らしかった」とし、「公務員がＣｈａｔ ＧＰＴを活用して業務の効率を高められるように行政安全部でよく研究してほしい」と求めた。

アルトマン氏が、先月、米議会が「米大統領選挙を前に、生成ＡＩがフェイクニュースを流布させる恐れがある」と警告するなど国際規制機構創設を提案した件と関連規制の必要性に言及するか注目される。アルトマン氏は５日、イスラエル・テルアビブ大学を訪問した際は「今すぐ人工知能分野に重い規制をしたり、革新を遅らせるのは間違いだと考える」と述べている。

アルトマン氏は９日午後、李永（イ・ヨン）中小ベンチャー企業部長官とも面談し、その後、ソウル汝矣島（ヨイド）の６３ビルで韓国のＡＩスタートアップ・投資家・研究者と会う予定だ。アルトマン氏は１０日午前には自身が直々にスタートさせたブロックチェーンプロジェクト「ワールドコイン」ソウルの行事にも参加するという。