サムスン電子のモバイル最新製品を紹介する「ギャラクシーアンパック」が初めて韓国国内で開かれる。

サムスン電子は最新フォルダブルスマートフォン「ギャラクシーＺ５」を公開するイベントを７月にソウル江南区三成洞（カンナムグ・サムソンドン）のコエックスで開催すると７日、明らかにした。海外の情報技術（ＩＴ）専門メディアなどによると、開催日は７月２６日、製品発売日は８月１１日となるという。例年より２週間ほど早い日程だ。

今回のアンパックは２７回目。２０１０年３月に米ラスベガスでギャラクシーＳ１シリーズを公開して始まったアンパックはその間、米ニューヨーク・サンフランシスコ、英ロンドン、独ベルリン、スペインのバルセロナなどで開催されてきた。

業界はサムスン電子が今年下半期のアンパックを国内で開くことにした背景に、最新フォルダブルフォンに対する自信を挙げた。２０１９年にサムスン電子がフォルダブルフォンを初めて公開して以降、中国企業など後発走者が市場を拡大している。

市場支配力も高い。市場調査会社ＤＳＣＣによると、今年１－３月期の世界フォルダブル市場でサムスン電子のシェアは４５％にのぼり、独歩的１位を維持した。こうした状況で国内でフォルダブル新製品を公開し、「フォルダブル元祖」という点を世界に刻印する狙いがある。

ソウルがグローバル革新と文化の中心都市として注目されていることも背景に挙げられる。サムスン電子は今年、ソウルをはじめ、グローバルトレンドを先導する世界各地の文化都市でアンパックを開催すると明らかにした。

またサムスン電子は新しい経験とトレンドに敏感な国内消費者の影響力と重要性も考慮したと説明した。実際、国内全体スマートフォンのうちフォルダブルスマートフォンの販売比率は昨年基準で１３．６％（カウンターポイントリサーチ、数量基準）と、他国と比較して高い。

サムスン電子の李英熙（イ・ヨンヒ）グローバルマーケティング室長（社長）は今月１日のサムスン湖巌賞授賞式で取材陣に対し、ギャラクシーアンパックをソウルで開く理由について「韓国に意味あるから」と述べ、「ソウル開催」を事実上公式化していた。