インフレ戦争で善戦してきた韓国…3種類の変数に足を引っ張られるか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.06.07 08:39
韓国が主要国に比べて早く高物価を押さえていることが明らかになった。景気不振が深まる懸念にも物価防衛に向け断行した先制的基準金利引き上げの効果とみられる。だがインフレとの戦争で勝利を大言壮語するにはまだ早いという声が出ている。コア物価がなかなか下がらない中で産油国の減産にともなう国際原油価格下落傾向の鈍化、公共料金引き上げの可能性などの変数が隠れているからだ。
経済協力開発機構(OECD)が6日に明らかにしたところによると、4月の消費者物価上昇率を発表した35の加盟国のうち韓国の物価上昇率は前年同月比3.7%で5番目に低かった。韓国より物価上昇率が低い国は唯一2%台を記録したスイスの2.57%をはじめ、ギリシャの3.04%、日本の3.5%、ルクセンブルクの3.69%だけだった。
他の加盟国の物価上昇率はいずれも4%を超えた。35カ国平均物価上昇率は7.37%を記録した。主要20カ国(G20)の物価上昇率平均も6.5%に達する。