サウジが原油100万バレル追加減産…韓国は物価懸念
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.06.06 14:10
最大産油国のサウジアラビアが原油生産量をまた減らす。景気沈滞懸念による国際原油価格の下落を防ぐためだ。今回の措置で国際原油価格の下落傾向が弱まる可能性があり、下半期の物価管理にも危機感が強まった。
石油輸出国機構(OPEC)加盟国など主要産油国で構成される「OPECプラス」は4日(現地時間)、定例閣僚級会議を開いた後、「サウジが一日の原油生産量を100万バレル減らす」と発表した。今回の減産は来月施行されるが、いつ終了するかは決まっていない。サウジのエネルギー省は「追加減産は延長される可能性がある」とし「原油市場の安定と均衡を支援するためのことだ」と述べた。
当初、サウジを除いた他の産油国が追加減産に同意せず、合意は難しいとの見方もあった。特に新型コロナ以降、目標原油生産量を満たせていないアフリカ産油国の反発が大きかった。しかしサウジが一日100万バレルを減産することにし、劇的な合意に到達した。サウジが市場シェアを失いながらも国際原油価格を防ぐために事実上一人で負担を抱え込むということだ。