韓国野党「共に民主党」は３１日、福島原発汚染水視察団の活動と関連して聴聞会を推進し対策団を設けて対応していくとの考えを明らかにした。

民主党の朴洸瑥（パク・グァンオン）院内代表はこの日、立場文を発表し、「福島原発汚染水視察団の結果報告は国民を欺瞞するもの。国会が国民の側から徹底して点検する」と明らかにした。

朴院内代表は「視察団は意味のある進展だと明らかにしたが、最終結論は出さなかった姿に国民の不安と憤怒だけを増幅させた。福島汚染水は国民の生命と安全に直結した問題で、民主党は国会のあらゆる権限を総動員し徹底して点検し国民に報告するだろう」とした。

まず朴院内代表は「福島汚染水聴聞会を推進する」とし、政務委員会、科学技術情報放送通信委員会、外交通商委員会、農林畜産食品海洋水産委員会、環境労働委員会など関連常任委員会を中心に視察団の検証結果を問い質す意向を明らかにした。

続けて「国民の側から透明性、科学性、客観性を基準にすべての事項を点検し国民に公開する。視察団と政府関係者を証人として採択するだろう」とした。

また「院内に福島汚染水放流阻止対策団を設置する」とし、「対策団はまず文在寅（ムン・ジェイン）政権で準備した国際海洋法裁判所への提訴を推進し、『暫定措置』を請求するだろう」と話した。

朴院内代表は「国際海洋法条約は海洋環境の保護と保全、紛争解決手続きなどに対して規定しているので請求要件は十分だ。最小限福島汚染水に対する『適切な環境影響評価施行』を引き出すことができるだろう」とした。

朴院内代表は「福島汚染水放流で水産業と漁業の経済的被害は莫大なものになるだろう。水産関係者の方々と政策懇談会を推進し、基礎自治体長、広域団体長、市郡区議会などと共同で対応していきたい」と話した。

合わせて与党「国民の力」に向けては、「福島汚染水放流阻止要求決議案を採択しなければならない」と促した。

朴院内代表は「国会を除いて、全国の市郡区議会で与野党が力を合わせている。国民の健康と安全に与野党の区別はありえない。福島汚染水放流反対決議案採択を改めて促す」と話した。

朴院内代表は「尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領と政府与党は今回の視察で汚染水問題を覆い隠そうとしてはならない。視察団の後ろに隠れて日本政府と福島汚染水放流を決めるならば、政権は耐えることのできない国民的抵抗に直面するだろう」と付け加えた。