貧しくてパンを売っていた少年、プーチンと並んで…「経済災害」迫るスルタン
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.05.30 11:25
28日に行われたトルコ大統領選挙決選投票で勝利したエルドアン大統領はよく「21世紀のスルタン」と呼ばれる。14日の1回目の投票で過半数の得票に失敗し20年ぶりに失脚する可能性も提起されたが決選投票では52.2%の得票で底力を確認させた。「トルコのガンジー」と呼ばれた野党候補のクルチダルオール共和人民党(CHP)代表の47.8%を抜いたことをめぐり、「エルドアン氏は無敵のオーラでトルコの国父アタチュルク以降最も重要な指導者になった」(ザ・タイムズ・オブ・イスラエル)という評価が出ている。
◇通りで飲み物売った少年、「21世紀のスルタン」に
エルドアン氏の始まりはみすぼらしかった。黒海沿岸警備隊所属だった父は5人の子どもを率いてイスタンブールに上京するほど教育への熱意が高かったが、なかなか貧困を抜け出せなかった。エルドアン少年は道端でパンとレモネードを売って生活費を稼がなければならなかった。しかし野心だけはあふれていた。10代後半からイスラム主義政党である国民救済党で活動し政治に目を向け、イスタンブールのマルマラ大学で経営学を専攻した。その後準プロサッカーチームで選手として活躍したりもした。